店頭に並んだ「加能ガニ」=7日午前10時40分、金沢市の近江町市場

店頭に並んだ「加能ガニ」=7日午前10時40分、金沢市の近江町市場

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加能ガニの初物、店頭に入荷、価格平年並み 県内晴れの「立冬」

北國新聞(2014年11月7日)

 二十四節気の一つである「立冬」の7日、石川県内のスーパーや鮮魚店に県産ズワイガ ニの雄「加能ガニ」や雌のコウバコガニの初物がお目見えし、冬の味覚を求める買い物客 でにぎわった。漁解禁日が好天だったため入荷量、価格ともに平年並みとなった。しけに よる不漁でカニの品薄状態が続いた昨年とは一転、幸先の良いスタートとなった。
 「カニ解禁だよー」。金沢市の近江町市場では、売り子の威勢のいい掛け声が響く中、 加能ガニやコウバコガニが鮮魚店の店頭にずらりと並んだ。買い物客は少しでもいきのい いカニを探そうとカニの山に群がり、市場は午前中から活気づいた。
 近江町市場の鮮魚店「大口水産」では、加能ガニが1杯2千円から並び、800~千グ ラムの大きいサイズで1杯1万5千円~2万5千円と、ほぼ平年並みに落ち着いた。コウ バコガニは1杯300円のものに始まり、150~200グラムの大きいサイズは150 0~2500円となった。
 担当者は「色つや、いきが良く、非常にいい状態で水揚げされている。今年は期待でき そう」と話した。
 コウバコガニ10杯を買った金沢市片町2丁目の自営業中島進さん(60)は「カニは 冬の味覚の代表。今年もやっとこの季節が来たと実感する」と話した。
 近江町市場商店街振興組合はカニ汁を1杯200円で提供し、磯の香りに誘われた家族 連れらが舌鼓を打った。

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