袋吊りで「鬼作左」の初搾りを行う蔵人たち=20日、福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造

袋吊りで「鬼作左」の初搾りを行う蔵人たち=20日、福井県坂井市丸岡町山久保の久保田酒造

福井県 あわら・坂井

辛口純米酒「鬼作左」初搾り 人気の酒、12月1日発売

福井新聞(2014年11月21日)

 福井県坂井市丸岡町の久保田酒造で20日、辛口純米酒「鬼作左(おにさくざ)」の袋吊(ふくろつ)り初搾りが行われた。竹ざおにつるされた酒袋が放つ甘い香りが酒蔵いっぱいに広がり、樽(たる)に落ちる酒の滴の音が心地よく響いた。<br/><br/>
 蔵人6人が朝から作業に励んだ。熟成させたもろみを布の酒袋に注ぎ、一つずつ竹ざおに結び付けていった。この日は計8樽分を搾り、1樽に16~18の酒袋をつるした。21日朝には瓶詰めする。

 袋吊り搾りは、酒袋から漏れ落ちる1滴1滴を集める製法。甘み、辛み、苦み、渋み、酸味、うまみの「6味」が調和した「ふわっと優しい仕上がり」になるという。

 久保田直邦社長は「味の調和がしっかりとれている。香りも良い。昨年よりすっきりキレよく仕上がった」と満足そうに話していた。

 鬼作左の酒名は、陣中から妻にあてた「一筆啓上」の手紙で知られる本多作左衛門の異名からとった。原料に酒蔵近くの自社水田で作った酒米「山田錦」と、地下200メートルの井戸からくみ上げた水を100%使用。丸岡産にこだわり抜いた酒は、県内外から人気を集めている。

 初搾り酒は12月1日の発売を予定。袋吊りは24日と12月初旬にも行い、販売数は計24樽で限定2100本(720ミリリットル、1760円)。

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