村上市庄内町の家々に塩引き鮭（さけ）をつるす冬の恒例イベント「越後村上鮭塩引き街道」が１日から始まる。関係者が２８日、準備を進め、町屋などの２階の軒下に計約１５０本の塩引き鮭がずらりと並んだ。

　村上ならではの景観を観光客に楽しんでもらおうと市観光協会が主催し、ことしで１１回目。塩引き鮭は寒風にさらされることで、うま味が増すという。

　この日は関係者がはしごで２階に上がり、村上鮭加工業組合や三面川鮭産（けいさん）漁業協同組合などが作った塩引き鮭を一本一本、丁寧につるしていった。

　村上東中学校の２年生が授業で塩引きにした鮭も並んだ。準備を手伝った山田湧斗君（１３）は「村上の伝統ある塩引き鮭作りがこれからも続いていってほしい」と話した。

　鮭塩引き街道は２１日まで。