土台部分を修復する間、手前のスペースに一時的に移動する善光寺鐘楼=2日、長野市

土台部分を修復する間、手前のスペースに一時的に移動する善光寺鐘楼=2日、長野市

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善光寺、地震被害の鐘楼を移動へ 除夜の鐘に向け一時的に

信濃毎日新聞(2014年12月3日)

 善光寺(長野市)は2日までに、県北部を震源とする11月22日の地震で石積みの土台部分が崩れた鐘楼について、一時的に、すぐ北側の砂利などが敷いてある場所に移動すると決めた。善光寺事務局によると、移動した場所で除夜の鐘が突けるようにすることを目指し、工事を進めている。

 鐘楼では「堂番」と呼ばれる職員が、毎日午前10時から午後3時(夏季は午後4時)まで1時間ごとに梵鐘(ぼんしょう)を突く。だが地震で被害に遭ってからは突いていない。同事務局によると、工事は鐘楼ごとジャッキで上げて北側に移動するという。

 例年、1月1日午前0時から約1時間、整理券を手にした参拝者が順番に鐘を突く。1月7日未明から開く年中行事「七草会(え)」でも午前2時から約30分間、「人よせの鐘」として参拝者が突いている。

 同事務局は「除夜の鐘を突けるように間に合わせたい。長野県の被災地の復興を祈りながら、新たな年を迎えられるようにしたい」としている。

 鐘楼は、来春の御開帳(来年4月5日〜5月31日)の開幕前までに土台部分を修復して元に戻す方針だ。

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