デザインを一新し、じわじわと人気が広がる昼神温泉の土産「HIRUGAMIYAGE」

デザインを一新し、じわじわと人気が広がる昼神温泉の土産「HIRUGAMIYAGE」

長野県 伊那路 温泉

阿智の昼神温泉土産できれいに 若い女性向けスキンケア用品好調

信濃毎日新聞(2014年12月9日)

 下伊那郡阿智村昼神温泉郷の女性従業員でつくる「昼神温泉女子旅★推進委員会」と昼神温泉エリアサポートが、土産ブランド「HIRUGAMIYAGE(ヒルガミヤゲ)」を、本格的に展開している。温泉水を使ったスキンケア用品のシリーズで、1年前からブランド名を統一。若い女性層に昼神温泉を知ってもらおうとデザインなどにこだわった。ファッション誌に取り上げられるようにもなり、少しずつ知名度を上げている。

 若い女性が楽しめる温泉地にしようと発足した同委員会が、2007年から商品を開発。徐々に製品数を増やしてきた。シリーズには昼神温泉の源泉を利用した肌の保湿製品「昼神温泉みすと」、温泉水とハチミツ成分を配合した「美肌せっけん」と「美肌マスク」、ぬるぬるとした昼神温泉の泉質を再現した入浴剤の4製品がある。配合する美容成分にこだわり、自分たちで使用感を試して試作を重ねた。

 温泉郷を訪れる年齢層が高いこともあり、以前の商品は、ハナモモの写真をパッケージに用いるなど、ちょっと渋めのイメージだった。今春以降、同推進委事務局長でエリアサポート社員、宮沢尚美さん(34)が中心となって「若い女性がつい手に取りたくなる」デザインの刷新に取り組んだ。

 集客エリアの名古屋で働く女性約400人にアンケートを取ると、温泉に対して「のんびりしたい」「ほっこりしたい」「ごろごろしたい」など癒やしを求める人が多かった。そこで、パッケージには昼神温泉郷の「山あいにひっそりとたたずむ田舎の温泉」のイメージをパステルカラーでかわいらしくデザインした。

 売れ行きは好調で、入浴剤は旧デザインのころの3倍のペース。12月発売の女性ファッション誌にも取り上げられた。宮沢さんは「女性たちが求めるものが昼神温泉にはある。HIRUGAMIYAGEがつなげ役になったらうれしい」と話している。今後は外国人客も視野に製品開発をしていくという。

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