出荷の大詰めを迎えている今庄地区のつるし柿=6日、南越前町孫谷

出荷の大詰めを迎えている今庄地区のつるし柿=6日、南越前町孫谷

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特産つるし柿、出荷大詰め 今庄の作業場、ほのかに甘い香

福井新聞(2014年12月9日)

 福井県南条郡南越前町今庄地区特産のつるし柿が、出荷の大詰めを迎えている。作業場には加工を終えた柿が、ほのかに甘い香りを漂わせて出番を待っている。

 今庄地区のつるし柿は、400年ほどの歴史があるとされ、農閑期の副業として営まれてきた。皮をむいた後、各家庭の乾燥場でケヤキなどを燃やして4、5日間いぶす。木炭の生産が盛んだったころの名残とされ、とろりとした食感と深い甘みを生み出す。

 南越前町孫谷の澤崎信雄さん(80)宅では、約2500個のつるし柿を作った。作業場には、甘みが増した証しとなる果糖と呼ばれる白い粉をふいた柿が、ずらりと並ぶ。

 今年は実が大きくなる夏場の日照不足や、クマの出没による収穫減が影響し、出荷量は昨年の3割ほどに落ち込んでいるという。それでも澤崎さんは「ひいきのお客さんから今年も楽しみにしてると電話をもらった」と、うれしそうだった。

 今庄地区には、つるし柿生産者でつくる「今庄特産柿振興会」もある。贈答品用として県内の市場などに、12月上旬まで出荷される。

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