模型やパネルで改修案を地域住民らに説明する学生(左)=14日、福井県坂井市商工会三国支所

模型やパネルで改修案を地域住民らに説明する学生(左)=14日、福井県坂井市商工会三国支所

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「三國湊座」周辺、人集う空間に 東京大学生らが改修案提示

福井新聞(2014年12月15日)

 福井県坂井市三国町の三国湊の町家を保存、再生し、人口減や高齢化などが進む地域のにぎわい創出につなげる活用策の発表会が14日、同市商工会三国支所であった。東京大と福井大の学生が、それぞれ「ぷらっと392」をコンセプトに「三國湊座」(三国町北本町4丁目)に隣接する公園と倉庫を、地域住民や来街者が集う空間とする改修案を住民に提示した。

 市と一般社団法人三國會所が、県のふるさと創造プロジェクト補助金を活用し昨年度から3年計画で進めている事業の一環。両大の学生は、ことし4月から現地視察や地域住民のヒアリングを重ね、三国祭にも参加するなど地域の実情を学びながら改修案を一つずつまとめた。

 「ぷらっと392」にはふらっと立ち寄れる広場で、三国湊の町並み全体のプラットホームの役割を担う―との思いを込めた。

 公園は三國湊座の南東に隣接する「下新公園」で、奥行きが85メートルある細長い敷地が特徴。両大の学生は、この敷地を町家の構造にちなみ▽見世▽なか▽くら―にゾーン分け。通りに面した見世に東屋や門を設けて両隣とのひさしの連続性を保ち、ウッドデッキや花壇で訪れる人を奥へと誘いながら、くらには郷土の偉人らの碑を建てることを提案した。碑の素材は九頭竜川河口の水面が見える景観を生かし、ガラスの採用を提案した。

 一方、倉庫は湊座奥の建物で、さまざまな人が利用できる大きな机を置いたり、展示や劇、会議などに活用できる階段状の「まちの舞台」を設けたりし、地域住民が日常的に集い、来街者のまち歩き案内を行う空間とする案などが示された。テラスを張り出すなど公園との一体感も創出するとした。

 市や三國會所は学生提案を基に計画をつくり、来年度の改修を予定している。発表の後はポスターセッション形式の質疑応答や、東京大の西村幸夫教授と福井大の野嶋慎二教授の対談「三国のまちづくりとこれから」が行われた。

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