地元産のブルーベリーやシクラメン、ユズで染めた絹ストールを手にする松井さん

地元産のブルーベリーやシクラメン、ユズで染めた絹ストールを手にする松井さん

富山県 砺波・南砺・五箇山 北陸新幹線 特産

古里色の絹ストール 城端・松井機業、3月発売目指す

北日本新聞(2015年1月5日)

 南砺市城端の絹織物業、松井機業(松井文一社長)の6代目、松井紀子さん(30)が、富山の特産を天然染料に使った絹ストールの商品化に取り組んでいる。城端産のブルーベリーやシクラメン、砺波市庄川地域産のユズなどで試作し、北陸新幹線が開業する3月の発売を目指す。今後はバリエーションを増やし、富山らしさを色で表現しながら伝統産業である絹織物の魅力をアピールする。

 松井さんは5年前に東京からUターン。1877(明治10)年創業の家業を継ぎ、ファッション、インテリア分野の商品開発に携わる。古里の自然の豊かさにあらためて気づき、その魅力を絹製品で表現したいと考えてきた。

 富山で育まれた色とりどりの植物を染料にしようと思い立ち、昨年秋から試作。従来の草木染めより発色が美しい染色技術「ボタニカルダイ」に取り組む東京の加工メーカーに材料を直接持ち込み、染色を依頼した。

 生地は「特絹糸」で織った薄いものを使った。ガーゼのように柔らかく、夏は涼しく、冬は暖かいという。松井さんは「一年中使え、カジュアルなファッションにも合う。今まで絹の良さを知らなかった若い世代にも喜んでもらえる商品にしたい」と話す。

 ストールは、松井さんが昨年つくった新ブランド「JOHANAS(ヨハナス)」の商品として発売予定。春には砺波のチューリップや、城端の桜を染料に使った製品も検討している。

 他にも南砺市井口地域のツバキや五箇山地域のトチの実など、可能性がある素材は尽きない。松井さんは「富山ならではの魅力が感じられる商品作りで、伝統の絹織物を守り続けたい」と張り切る。 

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