芦原温泉の芸妓(げいぎ)による「新春舞踊」が4日、福井県あわら市の温泉文化施設セントピアあわらで催された。あでやかな着物姿の芸妓が新年にふさわしい演目を披露し、会場は華やいだ雰囲気に包まれた。
セントピアあわら恒例の新春企画で、芦原温泉芸妓協同組合から8人が出演した。
全員による「あわら越後獅子」で華やかに幕開け。正月の風景を唄(うた)った小唄「門松」や、長唄「羽衣」など4演目を次々と披露した。はりのある唄声や三味線や太鼓、かねなどの演奏、扇などを手に優雅に舞う姿が、約100人の観客を楽しませた。
お座敷遊びを体験するコーナーもあり、舞台上で来場者と芸妓がジャンケン大会を繰り広げた。太鼓と芸妓の合いの手がテンポ良く入る中、あいこや負けが続くと笑いが起こっていた。
また、500年以上の歴史があるといわれる同市吉崎の「吉崎神楽」を地元保存会のメンバーが披露した。ぜんざい約200食が振る舞われた。