ワカサギを釣り上げて笑顔を見せる子どもたち

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ワカサギ釣り、20年ぶりの感触 松本・美鈴湖で解禁

信濃毎日新聞(2015年1月6日)

 松本市三才山の美鈴湖で、およそ20年ぶりに冬のワカサギ釣りが解禁された。外来魚などの影響で姿を消していたが、湖での釣りの営業権を持つ湖畔の「ウテナ荘」が2012年から稚魚を毎年放流。豊富に釣果が挙がるようになり、復活にこぎ着けた。初日の2日は20人ほどが訪れ、湖面の氷に開けた穴に桟橋から釣り糸を垂れて次々とワカサギを釣り上げていた。

 ウテナ荘代表の小沢源司さん(41)=松本市里山辺=や地元住民によると、美鈴湖は1970年代までワカサギの穴釣りの名所だったが、水を抜いて行った改修工事や外来魚の繁殖の影響で釣れなくなった。4〜11月にヘラブナ釣りを営業するウテナ荘が「冬の観光にも一役買おう」と復活を決意。諏訪湖漁協(諏訪市)の協力で毎年約2千万粒の卵をふ化させ、稚魚を放流してきた。

 かつては美鈴湖でワカサギの穴釣りを毎年楽しんでいたという松本市波田の会社員奥原由光さん(58)は、約25年ぶりの感触に「うれしいね」と笑顔。4時間ほどで約100匹を釣り上げた家族連れもいた。ウテナ荘は、氷が十分に厚くなれば氷上での穴釣りも解禁する方針だ。

 小沢さんは「将来は浅間温泉や美ケ原温泉に来た宿泊客も呼び込んで松本市の観光振興に貢献できればうれしい」と話す。遊漁料は1日千円。午前7時〜午後4時。さおのレンタルや、仕掛け、餌の販売もする。ワカサギ釣りは2月中旬まで楽しめる見通しだ。問い合わせはウテナ荘(電話0263・46・0866)へ。

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