上田電鉄別所線を支援する上田市の市民グループ「別所線の将来を考える会」は31日、車両の写真撮影会「別所線を撮ろう!」を初めて開く。同電鉄の協力で撮影用の列車を走らせ沿線から撮るほか、下之郷駅構内の車庫にも入って撮影できる。考える会代表の自営業竹田貴一(きいち)さん(60)=上田市中之条=は「鉄道ファンだけでなく地元の人にも、別所線の魅力を見つけてほしい」と話している。
考える会がこれまで企画したイベントに集まった人たちの「撮影会があればうれしい」という声を受けた。撮影に使う車両は「1000系」。1991年製造で、親会社の東急電鉄(東京)の池上線を経て2008年から別所線を走っており、鉄道ファンに人気が高いという。
当日は、午前10時19分と午後1時36分下之郷発上田行き、午前10時47分と午後2時5分上田発下之郷行きを走らせ、沿線で自由に撮影ができる。午後1時36分発の列車は、走行音などを録音したいファン向けの「収録列車」にも位置付け、希望者の録音機器を車内に置いて、下之郷―上田を往復する。
いずれも走行中の乗車はできない。
下之郷駅の車庫での撮影は午前11時半から。考える会の会員が所有する東急電鉄時代の珍しいヘッドマークに付け替えて行う。
「撮った写真を絵はがきにしたり、メールで送ったりして、上田に別所線があることを全国の人に発信するきっかけになればいい」と竹田さん。上田電鉄は、別所線を使っての来場を呼び掛けている。
申し込み不要。参加協力金として1人500円を支払う。問い合わせは考える会事務局(電話0268・23・2952)へ。