昨年11月末に射水市の新湊漁港に水揚げされたダイオウイカが、約3メートルの巨大な「するめ」になった。同市海王町の新湊きっときと市場で、今月末まで展示される。7日に搬入され、居合わせた人たちが驚きの声を上げた。関係者は「世界一大きなするめだ」と話し、2月には試食会も検討している。
ダイオウイカは昨年11月27日に水揚げされた。加工したのは同市七美(新湊)の浜常食品工業。鮮度が保たれていたことから、濱力男社長(70)が「誰もやったことがないはず」と鮮魚店から譲り受け、するめ作りに挑戦した。
同社に届いた時には全長が約4メートル、重さは約130キロだった。ダイオウイカは普通のイカ5000匹を加工できる設備すべてのスペースを使う大きさ。状態を見ながら約10日間、乾燥作業を進めた。濱社長は、うまく出来上がるか分からなかったという。設備が使えず、本業に大いに影響したが「まあまあきれいに仕上がった」と満足そうだ。完成品は水分を失い、全長約3メートル、幅約70センチ、重さは約6キロにまで減った。
濱社長は「世界一大きいするめとしてギネスに申請したい。大勢にこの大きさを実感してほしい」と話している。