松本市奈川の信州松本野麦峠スキー場が今シーズン、松本駅とスキー場を結ぶ無料シャトルバスを毎日運行している。手軽にスキー場を訪れてもらおうと、昨シーズンは２月に毎日、ほかの月は週末と祝日だけだった運行を拡充。キャンセル待ちが出る日もあり、スキー場の入り込みにも効果が出ている。

　無料シャトルバスの運行は４シーズン目。今季はスキー場が営業を始めた昨年１２月１９日に運行を始め、１日１往復する。原則往復で予約を受けており、１５日現在で計約７４０人が予約した。定員４５人で休日を中心にキャンセル待ちの日がある。スキー場への入り込み客数は前年同期より１５％増えている。

　過去３シーズンの運行が好評だったため、毎日運行を決めた。本年度は初めて県の「地域発元気づくり支援金」に選定され、総事業費約４２５万円のうち３００万円余の支援を受ける。

　１１日に友人と初めて利用した信州大の男子学生（１９）は「運転免許は持っているが車がない。無料バスがあると車のレンタル代などが浮いて助かる。手頃な値段でスキーができるのでまた使いたい」。スキー場の高宮一雄副支配人（６５）は「スキー場だけでなく、周辺の温泉施設を利用する際などにも手軽に使ってほしい」と話した。

　行きは午前８時前に浅間温泉を出発し、松本駅アルプス口、松本電鉄上高地線新島々駅などを経由して午前９時半にスキー場に到着。帰りは午後４時にスキー場を出発して同じ場所に停車する。松本駅には午後５時すぎに到着するダイヤだ。

　申し込みは信州松本野麦峠スキー場（電話０２６３・７９・２２４６）へ。