福井県勝山青年会議所(JC)は、勝山左義長まつりのシンボルとなるマスコットキャラクターを制作した。市内の中学生からデザインを募り、ドンド焼きの炎をイメージした頭で、ばちを持った愛嬌(あいきょう)たっぷりのキャラクターに仕上がった。
子どもたちに伝統の左義長まつりに愛着を持ってもらい、PRにつなげようと企画した。昨年夏、市内の全3中学生を対象にキャラクターのデザインを募集。61人から応募があり、同JCメンバーやデザイナーが審査した結果、勝山中部中3年の中山比奈子さんの作品が最優秀賞に選ばれた。
中山さんのデザインは胴体が太鼓で、両手にばちを持ち、笛を背負ったキャラクター。はちまきは左義長まつり会場に飾られる赤、黄、緑色の短冊を表現している。頭部は祭りのフィナーレを飾る「ドンド焼き」の炎をイメージしており、「勝山左義長を凝縮している」と評価された。
同JCは、このキャラクターをデザインしたクリアファイルを作製し、市内3中学の全生徒に配布した。今後、チラシやグッズなどにも活用していく。
同JC左義長まつり特別委員会の山内辰朗委員長(39)は「左義長の特徴を捉えたかわいらしいキャラクターができた。さらにまつりを盛り上げるためにPRしていきたい」と話している。まだ名前は決まっておらず、2月の左義長まつりで一般募集する予定。