福井県敦賀市は総合観光パンフレット「敦賀てくてくまちある記」を1万部作製した。気比神宮や「港と鉄道」、歴史探訪などのテーマ別にみどころを紹介しJR敦賀駅からの徒歩や交通機関での所要時間を記載。市観光振興課は「まちあるきに便利な情報を充実させた。回遊・滞在型観光につなげたい」と話している。
舞鶴若狭道全線開通や市の観光振興計画策定を踏まえ、2007年に作製した「敦賀観光ガイダンス」を全面リニューアルした。フルカラー26ページ、A4判より一回り小さく、女性がバッグにしまいやすいサイズにした。
「まずはここから」として、北陸道の総鎮守気比神宮を紹介。厳島神社(広島県)、春日大社(奈良県)とともに「日本三大鳥居」に数えられる表参道の大鳥居(国の重要文化財)をはじめ、パワースポット「長命水」、角鹿(つぬが)神社などのいわれを境内マップを添えて記している。
「港と鉄道」は、今年建設110年の赤レンガ倉庫、旧敦賀港駅舎やランプ小屋、旧大和田銀行本店などの豊富な産業遺産を取り上げた。歴史探訪は「金崎宮・金ケ崎城跡」「敦賀城主・大谷吉継」「松尾芭蕉と『奥の細道』」「水戸烈士の足跡」の各コースを紹介した。
ほかにもグルメやお土産、イベントカレンダーなどの情報が満載。写真やイラスト・マップを多用し、コンセプトである「まちあるき」を促している。
パンフレットは敦賀駅交流施設オルパークなど市内の主要観光施設に置くほか、市外出向宣伝などで配布する予定。問い合わせは市観光振興課=電話0770(22)8128。