増山城跡近くの畑で球根の植え込みに取り組む田中さん(左)と信田さん=昨年11月、砺波市増山

増山城跡近くの畑で球根の植え込みに取り組む田中さん(左)と信田さん=昨年11月、砺波市増山

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中山間地でチューリップ 砺波の田中さん、「見学者の楽しみに」

北日本新聞(2015年1月18日)

 砺波市が誇る史跡の見学者を、同市自慢のチューリップで出迎えたい-。同市増山の兼業農家、田中孝俊さん(63)は本年度、地元の国指定史跡・増山城跡に近い中山間地の農地で球根栽培を始めた。市によると中山間地での栽培は市内初の試み。春には赤や紫の花が畑一面に咲く見込みで、来訪者に鮮やかなチューリップと新緑の城跡のコントラストを楽しんでもらう。

 増山城跡は県内に400カ所以上ある城跡の中で最大規模の山城跡で、2009年に国史跡に指定された。市教委によると、近年の「城ブーム」で団体客が大型バスで訪れるなど見学者が増えており、現地には13年度に観光交流施設・増山陣屋と駐車場が整備された。

 田中さんは射水市の会社に勤務する傍ら、自ら所有する水田や、近所の住民から管理を請け負った水田でコメを育ててきた。見学者の受け入れ体勢が整ったことを受け歓迎の気持ちを示そうと、地元の農業委員、信田哲男さん(61)の勧めもあり、昨年までコメを栽培していた陣屋のすぐそばにある農地(約5アール)で球根を育てることにした。

 栽培には、市の助成制度「チューリップ球根新規生産振興事業」を活用。昨年11月、信田さんや県花卉(かき)球根農業協同組合の職員と共に、赤い花を咲かせる「ホステリーキング」と紫色の「コペックス」計1万5千球を植え込んだ。畑の周囲にはナノハナの種をまいた。

 4月下旬に花が咲く見込みで、球根に栄養を行き渡らせるために花を摘むまで美しい眺めを楽しむことができる。市はとなみチューリップフェア(4月23日~5月6日)の期間中、会場となる砺波チューリップ公園と増山城跡の間に人の流れが生まれ、両所がにぎわう相乗効果にも期待している。

 田中さんは「球根栽培は初めてで戸惑いも多いが、多くの人に支えてもらいながら精いっぱい頑張り、増山に美しい景観をつくりたい」と話している。

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