水仙娘がガイドとなり福井県内の観光地や水仙の名所を巡る初のバスツアー「水仙娘がお勧めする越前海岸ツアー」が２０日、南越前、越前両町で行われ、参加者は冬の越前海岸の魅力を楽しんだ。

　「第４０回水仙まつり」の一環として越前海岸観光協会連合会が企画し、県内や関西、中京方面から計２２人が参加した。

　越前市のＪＲ武生駅を出発した参加者は、南越前町河野の北前船主の館・右近家を訪れた後、浜の活丼の昼食を味わった。越前町の梨子ケ平台地などで水仙と日本海の景色を堪能。道の駅「越前」で買い物などを楽しんだ。水仙娘の藤田千秋さん（２０）がかすりの着物姿でもてなし、語り部とともに水仙や名所の豆知識を紹介した。

　この日は好天に恵まれ、参加者は水仙娘と写真を撮ったり水仙の香りを楽しんでいた。帰りに水仙がプレゼントされた。

　越前市から参加した岩尾礼子さん（７２）は「イカ、タコ、甘エビ、ウニなどが入った浜の活丼がとってもおいしかった。水仙は思った以上に咲いていた」と満足げ。藤田さんは「お客さんの『よかった』の声を聞けてうれしかった」と笑顔を咲かせていた。

　ツアーは２２、２８、３１日もあるが、いずれも定員に達している。