北陸新幹線開業に向けた取り組みについて意見交換した「新幹線戦略とやま県民会議」=ANAクラウンプラザ…

北陸新幹線開業に向けた取り組みについて意見交換した「新幹線戦略とやま県民会議」=ANAクラウンプラザ…

富山県 北陸新幹線

沿線の歓迎ぶり映像化 2月の試乗会で撮影

北日本新聞(2015年1月21日)

 3月14日の北陸新幹線開業に向け、開業効果の最大化を目指す「新幹線戦略とやま県民会議」(会長・石井知事)の第7回全体会議が20日、富山市のANAクラウンプラザホテル富山で開かれた。県は新型車両W7系に県民が手を振るPR映像について、JRが2月7日に行う試乗会に合わせ、車内にカメラを入れ、県内3駅や沿線で歓迎する人を撮影する計画を報告した。

 映像は県がJR西日本の協力を得て、1月10日から撮影を始めた。開業を喜ぶ県民の盛り上がりを映像にまとめ、インターネットで公開する。撮影は映画監督の市川徹氏が手掛け、2月上旬まで行い、開業前に披露する計画だ。

 2月7日は、長野-金沢で行われる試乗会に撮影スタッフが乗り、車窓の風景を撮影する。新幹線は黒部宇奈月温泉駅を午後0時20分、富山駅を0時半、新高岡駅を0時40分ごろ通過する予定で、県は「新幹線が見える場所で手を振ってもらえれば、カメラに映る可能性がある」と盛り上げに期待している。この日の会議には委員約50人が出席。石井知事は「開業へラストスパートをかけ、富山新時代のスタートに向けて連携していきたい」とあいさつした。新川、富山、県西部の三つの地域会議と、観光・交流戦略、産業・地域活性化戦略の二つのプロジェクトチームが最終盤の取り組み状況を説明した。

 意見交換では、北陸線の運営を引き継ぐあいの風とやま鉄道の市井正之社長が、5千人が目標のファンクラブ会員が15日現在で3521人になったと報告。石澤義文県商工会連合会長は、関西や中京を結ぶ特急が金沢止まりとなることを受け「金沢駅での乗り換え方法を丁寧に県民に説明してほしい」と求めた。

 会議は官民挙げて開業効果を高めるため、2012年5月に設置した。新幹線開業後の4月か5月に最後の会合を開き、取り組みの達成状況や成果などを検証する。

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