北陸新幹線延伸を盛り上げようと長岡市の吉乃川が販売する日本酒の新幹線カップ

北陸新幹線延伸を盛り上げようと長岡市の吉乃川が販売する日本酒の新幹線カップ

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北陸新幹線のワンカップ 飲み比べて 長岡

新潟日報(2015年1月22日)

 長岡市摂田屋4の老舗酒造会社吉乃川は、約30年前に登録していた「北陸新幹線」の商標を生かそうと、企画商品「新幹線カップ 飲みくらべセット」を26日から販売する。3種類の日本酒カップに北陸新幹線と上越新幹線の車両などをデザインした。同社は「商標登録していたから企画した商品。上越新幹線と合わせて新潟をアピールしたい」と意気込む。

 同社は1982年6月に日本酒やビールなどの区分で「北陸新幹線」の商標を特許庁に申請し、84年11月に登録された。

 申請は上越新幹線開業の5カ月前。当時を知る社員はすでに退職しているため詳細は不明だが、長岡駅の新幹線ホームには北陸方面への延伸を想定したとされるホームがあるため、長岡駅から北陸新幹線が発着するという地元の期待感もあり申請したとみられる。同社は「長岡駅から柏崎方面へつながる新幹線ができると見込んだのではないか」と推測する。

 特許庁の担当者は「当時は北陸新幹線が一般消費者にあまり認知されていなかったから登録されたのだろう。今なら登録は難しいのではないか」とする。

 同社にはこれまでに、大手ビールメーカーから「北陸新幹線」使用の問い合わせがあり、すでに商品化されたという。

 新たに販売するセットは「純米 北陸新幹線E7系カップ」「吟醸 上越新幹線E4系カップ」「新潟紀行カップ」で、いずれも180ミリリットル。上越新幹線の名称使用はJR東日本に使用許可を得た。カップのラベルやケースには両新幹線の車両のほか、長岡花火、高田公園、黒部ダムといった名所、特産品のイラストを盛り込んだ。

 同社企画部係長(38)は「延伸の効果からか、北陸地方の酒屋から問い合わせも多い。地酒を飲み比べていただきたい」と話した。

 1セット1100円(税別)。問い合わせは吉乃川、0258(35)3000。

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