後期展入りし、新たな美との出合いを楽しむ来場者=22日午前11時、金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場

後期展入りし、新たな美との出合いを楽しむ来場者=22日午前11時、金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場

石川県 金沢市周辺 花・紅葉

春の兆し、命輝く 北國花展後期入り 金沢市のめいてつ・エムザ

北國新聞(2015年1月22日)

 第40回記念北國花展「伝統と現代」(北國新聞社主催、石川県いけ花文化協会協力)は22日、金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場で後期が開幕した。会場では、北陸の春の兆しをテーマとした作品が目立ち、来場者は生けられた植物からあふれ出す命の輝きに美を感じ取った。

 前期から引き続き展示される北國芸能賞受賞者大作5点と特別大作5点に加え、現代自由花、レリーフ作、伝統様式花計95点が新たに並んだ。

 苔(こけ)むした梅の古木を、空中につり下げられた紙管(しかん)と組み合わせて大胆に配置した作品では、ほころび始めたつぼみが春の訪れを感じさせた。

 芽吹いた柳の枝を束ね、カーブをつけて浅野川の流れを表現した作品も、春を待つ城下町の風情を巧みに伝えた。

 このほか、現代自由花では着色した古木や鉄、塩化ビニールなど多彩な素材を利用した力作がそろい、伝統様式花では松やイブキを生けた格調高い作品が流派の技を伝えた。

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