万葉衣装に身を包んだ呉服店主(手前左)から掛け軸について説明を受ける来場者=車和裁学院

万葉衣装に身を包んだ呉服店主(手前左)から掛け軸について説明を受ける来場者=車和裁学院

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高岡・山町筋で天神様祭 旧家の名品が通り彩る

北日本新聞(2015年1月25日)

 土蔵造りの民家や商店などに天神様を展示する「山町筋の天神様祭」が24日、高岡市山町筋一帯で開幕した。天神様として親しまれる菅原道真の掛け軸や木像など約120点が民家の座敷や商店のショーウインドーを彩り、来場者はじっくりと鑑賞していた。25日まで。土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会主催、高岡市、高岡商工会議所、まちづくり会社・末広開発、北日本新聞社共催。

 山町筋一帯(御馬出町、守山町、木舟町、小馬出町)で旧家に伝わる天神様や、市内外の名品を展示する恒例行事。市土蔵造りのまち資料館(小馬出町)、国指定重要文化財の菅野家住宅(木舟町)、太田家(守山町)など約30カ所が会場となっている。

 木舟町の車和裁学院(油谷富子学院長)では、家伝の掛け軸8点や井波彫刻の座像、立像などを展示。天神が怒りの表情を見せる明治期の作品「綱敷天神」もあり、来場者が万葉衣装に身を包んだ呉服店主の解説を聞きながら見入っていた。

 同町の室崎家では通りに面したショーウインドーに初めて掛け軸などを展示。南砺市出身の花鳥画家、石崎光瑤の掛け軸が来場者の目を引いていた。守山町の中村漆器店は玄関に設置した金屏風(びょうぶ)の前に、馬上の天神像など制作された年代や大きさが違うさまざまな人形10体以上を並べた。南砺市福光から夫婦で訪れた橋本久雄さん(78)は「いろんな天神様を見るのが楽しい」と笑顔で話した。

 25日は午前10時から午後5時まで。午後2時から同資料館で、かつて山町筋の寺子屋で開かれていた「天神講」を再現する「山町筋の寺子屋天神講」を開催する。

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