魚津市小川寺地区の伝統行事「宮田(みやでん)」が25日、住民約60人が参加して同所の光学坊で行われ、五穀豊穣(ほうじょう)を願って獅子舞が披露された。
住民が酒を酌み交わしているところに、「てんぐ」「あねま」「ばば」の面を着けた踊り手と獅子が登場。笛などの音色に合わせ、てんぐは右手と右足、左手と左足を一緒に跳ね上げ、獅子は地をはうような低い姿勢で舞った。舞が終わると、獅子は住民の頭をかんで厄払いした。
宮田は神前に供える米を収穫する田んぼ。従来は4月に行事が行われたが、戦時中に若者が少なくなり、光学坊と近くの心蓮坊で毎年1月に交代で開く火祭りと併せて行われている。獅子舞は県の無形民俗文化財に指定され、地元の保存会が継承し、春と秋の祭礼でも披露している。