水あめで着色する職人=金沢市専光寺町

水あめで着色する職人=金沢市専光寺町

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桃の節句へ金花糖華やか 金沢の和菓子店で製造最盛期

北國新聞(2015年1月28日)

 27日の石川県内は寒冷前線が通過し、雪や雨が降った。日中は冷え込み、午後7時までの最低気温は金沢2・4度、輪島1・5度などとなった。金沢市専光寺町にある老舗和菓子店「森八」の工場では、桃の節句に向け、藩政期から親しまれている飾り菓子「金花糖」の製造がピークを迎えている。

 金花糖は、ひな祭りの飾りや祝い事に用いるもので、溶かした砂糖を鯛や野菜、果物の形の木枠に流し込み固めて作る。職人は赤や緑の水あめを筆に取り、鯛のうろこや、カブの葉の部分を着色していった。

 店頭では、2千円台から1万円台のセットが用意され、近年は3千円台のカゴ盛りが人気となっている。森岡晋也工場長(30)は「古くから伝わる文化を若い人に伝えていきたい」と話した。2月末までに約4千個の製造を見込む。

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