道の駅「結の故郷」の完成イメージ図

道の駅「結の故郷」の完成イメージ図

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大野「道の駅」を地方創生の全国モデルに 国土交通省が選定、観光周遊拠点へ

福井新聞(2015年1月31日)

 国土交通省は30日、全国の道の駅から地方創生の拠点として重点支援する対象を初めて選定し、福井県からは大野市に新設する「結(ゆい)の故郷(くに)(仮称)」が選ばれた。結の故郷は同市蕨生(わらびょう)の国道158号沿い、中部縦貫自動車道の大野東インターチェンジ(仮称)の目の前に2015年度に着工、20年度に完成する予定。ヘリポートなど広域防災拠点の機能も備え、地域情報を総合的に発信し交流人口の拡大を図る。

 国交省は、道の駅を成長戦略の強力なツールに位置づけ、地域活性化に大きな役割を果たす「全国モデル」6カ所、ユニークな地域おこしの企画を重点支援する35カ所(結の故郷含む)と、候補49カ所を選んだ。

 既存1040カ所の中から選んだ「全国モデル」は成功例としてお墨付きを与え、他の地域の参考にしてもらう。

 重点支援対象や候補は観光振興や体験学習、防災拠点整備といった将来ビジョンを全国の自治体から募集。今回寄せられた110件の中から有識者が審査し有望なアイデアを持っている施設を選んだ。

 15年度から、専門家によるアドバイスや活用可能な各省庁の交付金の紹介などを通じて、実現を強力にサポートする。今後も選定施設を増やしていくという。

 「結の故郷」は、市内に点在する観光資源をつなぐ観光周遊拠点として整備する。越前大野城や化石発掘体験などの情報を発信するインフォメーションスペースの設置、市街地や荒島岳登山口を回遊できるシャトルバスやレンタル自転車の運営、高速バスの停留所の設置などを計画。中部縦貫道の全線開通を見越し、広範囲からの集客を目指す。

 また防災拠点としてヘリポート、非常用電源装置、太陽光発電、備蓄施設を整備。首都圏直下型地震や南海トラフ巨大地震発生時に、近畿・中部・首都圏への後方支援を行う。

 大野市に新設する道の駅が国の重点支援を受けることについて、岡田高大市長は30日、「政府が進める地方創生の鍵を握る最たるもの。これまでの取り組みが認められ、関係者に感謝したい」と歓迎の意向を示した。

 同市は第5次市総合計画に基づき2012年に、中部縦貫自動車道の整備促進の中で、市全体を「まるごと道の駅」としてイメージし、市民総参加でまちづくりを推進するビジョンを策定。大野インターチェンジ(IC)と大野東IC(仮称)の間に道の駅を誘致し「まるごと道の駅」の核施設とすることを盛り込んだ。

 また大規模災害時に活用できるヘリポートや救急医療活動の拠点としての構想なども明記。国が今回示した道の駅の構想は、市にとって"満額回答"を得たかたちとなった。

 岡田市長は「『結の故郷越前おおの』を全国に発信し交流人口の拡大につなげる重要な拠点。まるごと道の駅ビジョンの実現と1年でも早い中部縦貫自動車道の全線開通を目指し、今後も精力的に取り組んでいきたい」と決意を述べた。市の担当課は「年度内に地元へ計画の詳細説明を行い、協力を呼び掛けていきたい」としている。

 また西川知事は同日、「選定され非常に喜ばしい。観光や産業の振興など奥越地域の発展に貢献すると期待する」とのコメントを発表した。

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