開館した県ふるさと文学館で展示資料に見入る来館者=1日、福井市下馬町

開館した県ふるさと文学館で展示資料に見入る来館者=1日、福井市下馬町

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福井県ふるさと文学館オープン 郷土作家の初版本や直筆原稿など展示

福井新聞(2015年2月2日)

 福井ゆかりの作家や福井県内が舞台となった文芸作品を紹介する「県ふるさと文学館」が1日、福井市下馬町の県立図書館内にオープンした。初版本や直筆原稿など貴重な資料約450点を展示しているほか、作家のインタビュー映像などを交え、さまざまな角度から福井の文学の魅力を発信している。

 文学館は、図書館内の郷土・環日本海コーナーを改修して開設。約1千平方メートルのスペースに「福井の文学 プロローグ」「代表作家」「企画展」の展示3コーナーのほか、福井の代表作家の記録映像を上映する映像コーナー、約7千冊が並ぶ図書ゾーンで構成する。

 記念式典には約100人が出席。西川知事は「作家や作品を通して、福井の文化や風土の良さを理解し、古里への愛着を高める施設としたい」とあいさつ。福井市出身の芥川賞作家で特別館長に就いた津村節子さんは「本を読むだけの図書館と違い、文学館はテーマを決め、関連の資料を展示すれば(文学が)より身近に感じられる。いろいろな催しを企画し、来られた方が交流できる場にしてもらいたい」とあいさつした。

 開館と同時に訪れた福井市の松浦郁さん(38)は「福井が登場する小説がこんなにたくさんあるとは知らなかった。読むのが楽しみ」と話していた。

 開館時間は午前9時~午後7時(土日祝日は同6時まで)。月曜、第4木曜、祝日の翌日が休館日。2日は臨時開館する。問い合わせは県ふるさと文学館=電話0776(33)8866。

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