庵唄の寒稽古が始まり、粋な音色を響かせる東上町松声会=えびす会館

庵唄の寒稽古が始まり、粋な音色を響かせる東上町松声会=えびす会館

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5月の城端曳山祭へ庵唄の寒稽古始まる

北日本新聞(2015年2月4日)

 5月に行われる国重要無形民俗文化財・城端曳山(ひきやま)祭に向け、山町六カ町のトップを切って東上町の若連中が3日、南砺市城端のえびす会館で庵(いおり)唄の寒稽古を始め、三味線や篠笛(しのぶえ)、唄に磨きをかけた。

 曳山と共に巡行する庵屋台で披露される庵唄は、江戸端唄の流れをくむ粋な音色で祭り情緒を引き立てる呼び物の一つ。各町の若連中は、寒稽古から祭りへ向けて本格始動する。

 3日は東上町の若連中「松声会」(高澤賢一会長)とOBの15人が師匠の高澤昇さん(72)の指導で、ことし演奏する曲「空ほの」を稽古。高澤会長(43)は「一致団結して、伝統の祭りを盛り上げていきたい」と話した。7日まで毎晩稽古する。

 ことしの当番町を務める出丸町など他の町内も順次、寒稽古を始める。六カ町をまとめる庵連合会の岸英則会長(41)は「北陸新幹線が開業することしは、より多くの観光客が見込まれる。ユネスコ無形文化遺産登録を推進するためにも全国に魅力を発信する年にしたい」と話した。 

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