3月14日の北陸新幹線(長野経由)金沢延伸に伴い、しなの鉄道(上田市)がJR東日本から信越線長野―妙高高原間を引き継ぐ「北しなの線」の開業イベントが3月22日に開かれる。県やしなの鉄道、沿線自治体、住民組織などでつくる「しなの鉄道北しなの線運営協議会」の主催で、しなの鉄道が観光列車「ろくもん」を運行し、各駅でイベントを企画。同社はろくもんの乗車希望者を募っている。
ろくもんは戦国武将真田氏の家紋「六文銭」にちなんで名付けられた同社初の観光列車。22日は妙高高原駅を午後2時38分に出発し、長野駅に同4時20分に到着する。妙高高原駅か黒姫駅のどちらかから乗車でき、降車駅も自由に選べる。車内では、飲食サービスなどを予定している。
募集定員は70人(ペアで35組)で、沿線の長野市と飯綱町、信濃町、新潟県妙高市の住民が対象。希望者は、はがきに住所、氏名や乗車希望駅などを記入し、今月20日までに同社北しなの線開業準備室「北しなの線ろくもん記念乗車」係(〒386―0018上田市常田1―3―39)に送る。2月下旬に抽選を行い、当選者には3月上旬に案内状と北しなの線内で1日使える「フリーきっぷ」を郵送する。
同社北しなの線開業準備室は「信越線から北しなの線に変わっても、親しみを持ってほしい」としている。
ろくもんは当日、妙高高原駅に向け乗客を乗せずに午前9時56分、長野駅を出発。北長野、三才、豊野、牟礼、黒姫の各駅に20分〜1時間10分ほど停車する。各駅ではそれぞれの沿線自治体や住民団体によるイベントが開かれ、ろくもんの車内が見学できる。