趣ある商品棚や看板を生かしたアトリエ=10日、三条市元町

趣ある商品棚や看板を生かしたアトリエ=10日、三条市元町

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アトリエ付き宿いかが 古民家改装、3月オープン 三条

新潟日報(2015年2月12日)

 三条市元町の中心市街地に、築81年の町家を改装した宿泊・滞在施設「クラフトメンズ・イン・カジ」が3月1日、オープンする。旧文房具店の土間や商品棚を生かしてアトリエと展示スペースを設け、ものづくりに関わる作家や学生らが創作したり、地元に伝わる鍛冶製品に触れたりできるようにする。

 町家は木造2階建てで延べ床面積約146平方メートル。1階に創作・生活空間と風呂・トイレなど、2階に寝室2室がある。文房具店を営む夫婦が亡くなり、10年ほど前から空き家になっていたが、街並み保全やにぎわいづくり、若者の移住促進を目指して市が活用を計画した。

 仲之町の交流拠点「みんくる」などと同様、三条市が改修費約1千万円と運営費の一部を補助する仕組み。市内でシェアスペースを営む「燕三条スタイル」が家主から施設を借りて運営する。定員は7人で最長1カ月程度の利用を想定。利用料は1人当たり週1万円前後。今月末以降にホームページで予約する。

 10日に記者会見した国定勇人市長は「まちの"顔"である小路や町家を次世代に継承したい」と説明。今後、中心市街地と下田地区で同様の施設を手掛け、居住用の空き家改修も検討する考えを示した。

 22日に室内の壁にしっくいを塗るイベントを行い、3月1日午前10時からオープニングセレモニー、午後4時から記念講演会を開く。問い合わせは三条市地域経営課、0256(34)5511。

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