販売する凍り餅の出来栄えを確かめる住民たち

販売する凍り餅の出来栄えを確かめる住民たち

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凍り餅、福寿草まつりで販売 辰野・沢底地区で21・22日

信濃毎日新聞(2015年2月20日)

 辰野町沢底(さわそこ)地区で開く「沢底福寿草まつり」(21、22日)に向け、住民が19日、伝統の保存食「凍り餅」の販売準備をした。フクジュソウの群生地近くの集会所「入村(いりむら)ふれあいセンター」で餅を干したり、箱詰めしたりと和気あいあいと作業した。

 凍り餅は、60〜70グラムの厚めの切り餅を和紙で包み、稲わらに編み込みながら数珠つなぎにし、水に浸した後に天日干しして乾燥させて作る。1連14個で1400円。まつりの2日間のために約100連を用意する。フクジュソウの株や手芸品なども販売する。

 準備作業は昨年12月下旬に始まり、この日が11回目。約30人が手分けして、凍り餅の検品や箱詰めなどをした。10年前から毎年参加しているという有賀より子さん(87)は「寒いと出歩くのがおっくうになるけれど、みんなで冗談を言って笑いながら作業するのが楽しみ」と話していた。

 フクジュソウの花は町のあちこちで見頃を迎え、県内外から訪れる人が日に日に増えている。まつりは両日とも午前9時〜午後3時に同センターで。3月14日までの観賞期間中はセンターを開放し、群生地の案内や軽食の提供もする。問い合わせは実行委員会渉外担当の有賀茂人さん(電話090・9158・4991)へ。

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