金沢発祥の酵母を使った日本酒の状態を確認する田中社長=飯山市の田中屋酒造店

金沢発祥の酵母を使った日本酒の状態を確認する田中社長=飯山市の田中屋酒造店

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金沢と信州発祥酵母のブレンド純米酒 飯山の酒造店で3月発売

信濃毎日新聞(2015年2月20日)

 「水尾」ブランドの日本酒を製造・販売する田中屋酒造店(飯山市)は、北陸新幹線(長野経由)金沢延伸を記念した純米酒を3月初旬に発売する。金沢発祥の酵母と長野県内発祥の酵母を使って仕込んだ2種の日本酒をミックス。商品は「長野と金沢を結ぶ」という願いを込めて「水尾 結(ゆい)」と名付け、長野、新潟両県の新幹線沿線地域を中心に販売する。

 金沢発祥の酵母で仕込んだ純米吟醸酒と、諏訪市の宮坂醸造で発見されたことで知られる通称「七号酵母」で仕込んだ純米酒を合わせる。田中屋酒造店が、異なる酵母で仕込んだ日本酒をブレンドして販売するのは初めてという。いずれも1月下旬に仕込みを始め、完成した酒を調合して発売する。720ミリリットル瓶で計800本程度を出荷する見込み。

 新幹線延伸開業にちなんだ商品を販売してほしいという希望が酒販店などから寄せられており、田中隆太社長は「ラベルで『新幹線延伸開業記念』としただけの商品ではつまらないと思い、長野と金沢の両地域に意味のある商品を作りたかった」とする。

 田中屋酒造店は、酒蔵に併設した3階建ての住居兼店舗が新幹線飯山駅から徒歩10分ほどの場所にあり、6月には内外装ともに全面改装工事を予定している。建物外壁に「水尾」の字を大きくあしらってアピールするほか、試飲を楽しめるスペースも新たに設ける。田中社長は「新幹線延伸開業を機に、地酒でますます地域を盛り上げたい」と話している。

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