独自性あふれる絵画が並ぶ美浜美術展の入賞・入選作品展=20日、美浜町生涯学習センターなびあす

独自性あふれる絵画が並ぶ美浜美術展の入賞・入選作品展=20日、美浜町生涯学習センターなびあす

福井県 敦賀・若狭

斬新絵画 目を引く51点 美浜美術展 入賞・入選展始まる

福井新聞(2015年2月21日)

 現代美術の全国公募展「第26回美浜美術展」(美浜町、同町教委、福井新聞社、関西電力主催)の入賞・入選作品展は20日、美浜町生涯学習センターなびあすで開幕した。見る人に考えさせる心象画のほか、漫画的な作風など斬新で独自性あふれる絵画51点が並ぶ。3月8日まで。

 今回は全国から212点の応募があった。会場には入賞5点と入選45点、審査員・大沼映夫さんの作品「色彩降臨」の計51点を展示。抽象画が主流の中、今回は具象画が目立った。全体的にモノトーンで色彩が抑えられた作品が多かったのが特徴。

 大賞に選ばれた谷口祐基子さん=和歌山県=の「休日」は落ち着いた色感で、ゆったりとくつろぐ雰囲気が伝わってくる。

 県知事賞になった大瀧洋平さん=新潟県=の「庇(ひさし)」は、色紙を張ったような塗り方で何げない光景を美しく表現している。

 美浜町長賞の北籔和夫さん=大阪府=は、力強く生きていこうとする心の風景を鉛筆のみで描いた。石ころの中にある一本道が想像力をかき立てる。

 ほかにも、マチエール(絵肌)を工夫し、ひまわりの種の形をキャンバスに無数にちりばめて命の輪廻(りんね)を表現した作品も。日本画の伝統に沿いながら動物を細かく描き、現代的な要素を取り入れた作品などの面白さが目を引く。

 25日午後1時半からは大沼さんが作品を解説するギャラリートークがある。入場無料。

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