福井県勝山市に300年以上続く奇祭、勝山左義長まつりが21日、幕を開けた。おはやしが披露された12基のやぐら周辺には、大勢の人だかりができてにぎわった。晴天に恵まれ、軽快な左義長ばやしは一足早い春を街中に呼び込んだ。
まつりの始まりを告げた上袋田区では、一番太鼓に続いて代わる代わる打ち手が登場。「浮いた、浮いた、浮いた」などの掛け声に合わせ、踊るような浮き太鼓を披露した。
ことしで7年目の参加となる中村愛里奈さん=勝山中部中1年=は「最初は緊張したけど、だんだん慣れてきた。左義長まつりは見てる人を笑顔にできるところが好き。明日も楽しみたい」と話していた。
午後2時には、上長渕区のやぐらに勝山左義長ばやし保存会と各区からえりすぐりの達人たちが集まった。多彩な"浮き"が競演し、観衆を魅了した。競演は22日午後2時半~4時半も行われる。
同日午前10時からは各やぐらで子どもばやしコンクール(福井新聞社後援)が開かれる。