サイトウ・キネン・フェスティバル（ＳＫＦ）松本実行委員会は２３日、名称をセイジ・オザワ松本フェスティバル（ＯＭＦ）に変更して開く今夏のフェスの開催計画を発表した。８月９日〜９月１５日に９プログラム２２公演で、総監督の小澤征爾さん（７９）はオペラ、オーケストラコンサートのＢプログラム、子どものための音楽会で数公演を指揮する予定。日本文学者ドナルド・キーンさんが発起人代表を務める特別プログラムとして、小澤さんの８０歳を祝うコンサートなども企画されている。

　オーケストラコンサートは、２プログラム。米アトランタ交響楽団音楽監督のロバート・スパーノさんを初めて指揮に招く。米メトロポリタン歌劇場首席客演指揮者ファビオ・ルイージさんは昨年に引き続き指揮する。

　バースデーコンサートは、キーンさんや小澤さんの友人の音楽家らが世界から集まって発起人を務める「マエストロ・オザワ８０歳を祝う会」が主催。出演は小澤さん、サイトウ・キネン・オーケストラ（ＳＫＯ）、米国のジャズピアニスト、マーカス・ロバーツさん率いる「マーカス・ロバーツ・トリオ」、小澤さんが下高井郡山ノ内町とスイスで若手を育成しようと続けているアカデミーの生徒などを予定している。スイスのアカデミーの生徒が来日するのは初めてという。

　チケット発売は６月６日。問い合わせは実行委事務局（電話０２６３・３９・０００１）へ。