東浦みかんの果汁が入った「ビール」=24日、敦賀市呉竹町1丁目のケセラセラーみやもと

東浦みかんの果汁が入った「ビール」=24日、敦賀市呉竹町1丁目のケセラセラーみやもと

福井県 敦賀・若狭 グルメ 特産

香りさわやか東浦みかんビール 敦賀の酒販店が商品化

福井新聞(2015年2月25日)

 福井県敦賀市特産の「東浦みかん」の果汁が入った麦芽100%のビール(酒税法上は発泡酒)を同市呉竹町1丁目の酒販店ケセラセラーみやもとが企画・商品化し販売を始めた。同店は「後味にミカンがふわりと香る本格ビール。いろんなシーンで飲んでほしい」と話す。商品名は敦賀にちなんだ「914」とし、同市の認知度アップにも一役買いたいとしている。

 同店の宮本佳奈さん(51)が数年前から、地元の東浦みかんを使った商品を構想し、本年度の市新商品チャレンジ事業の認定・補助を受けた。

 東浦みかんは甘みと酸味が調和した濃厚な味が特徴。宮本さんはJA敦賀美方からミカンを仕入れて果汁を搾り、新潟市のビール会社に製造を依頼した。

 果汁割合やベースビールの麦芽比率、香料などを変えて10種類を試作した結果、麦芽とホップ、果汁のみが一番おいしいと判断。また、ビールと果汁、酵母を瓶内で2次発酵させる手間をかけた製法で、ミカンの風味やうまみが残るよう工夫した。

 酒税法では果実を原料に使うと発泡酒に分類されるが、味わいは本格ビールそのもの。宮本さんは「かんきつ系のさわやかなビールで、和洋中どんな料理にも相性がいい」と話している。

 「914」は、市内郵便番号に由来し、敦賀をさりげなくアピール。ラベルの絵柄は同市在住の画家柴田邦彦さんが手掛けた。

 310ミリリットルボトルで税込み540円。同店のほか、市内で開かれる各種イベントで販売する。今夏前には東京・銀座の県アンテナショップにも置く予定。問い合わせは同店=電話0770(22)0537。

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