かつて店先に掲げられていた看板や、店で使われていた天秤棒を前に、「アート展で地域を盛り上げたい」と話す井山理事長

かつて店先に掲げられていた看板や、店で使われていた天秤棒を前に、「アート展で地域を盛り上げたい」と話す井山理事長

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各店自慢の"お宝"展示でおもてなし 八尾・上新町商工振興協同組合

北日本新聞(2015年2月25日)

 富山市八尾町中心部の上新町商工振興協同組合が、各店の"お宝"を店内やショーウインドーに飾るアート展を開いている。町中心部で開かれている「越中八尾冬浪漫」(北日本新聞社共催)と北陸新幹線開業に合わせ、観光客に散策を楽しんでもらおうと4月中旬まで続ける。同組合の井山泰樹理事長(64)は「アート展に参加してくれる仲間を増やし、町を盛り上げていきたい」と意気込む。

 上新町商工振興協同組合は、富山市八尾町上新町の商店約45店が加盟。地元ににぎわいを生み出そうと、2003年から毎年4~11月の第2土曜に飲食物や雑貨などを販売するテントを通りに並べた「なりひら風の市」を開くといった活動に取り組み、地元活性化に力を尽くしている。

 今回のアート展には、上新町の約10店が参加。ショーウインドーにおひな様や人形、年代物の番傘などを飾り、通りを華やかに彩っている。

 呉服店を営む井山理事長は、曾祖父が店先に掲げていた看板や分銅を使って綿や生糸の重さを量る天秤(てんびん)棒を店内に展示。ほかにもひな飾りや土人形なども飾っている。

 展示品は各店の歴史や町の文化を表しており、井山理事長は「観光客らの良い思い出になればうれしい」と話している。

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