扉の向こうを駆け抜ける「はくたか」の写真や映像を収める鉄道ファンら=十日町市の美佐島駅

扉の向こうを駆け抜ける「はくたか」の写真や映像を収める鉄道ファンら=十日町市の美佐島駅

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十日町の美佐島駅 「はくたか」の迫力記憶に ファンら続々

新潟日報(2015年3月2日)

 北陸新幹線の開業に伴い、北越急行ほくほく線の特急「はくたか」が3月13日に廃止されるまで半月を切った。国内在来線最速の時速160キロで走る最後の姿を目に焼き付けようと、沿線には連日多くのファンが訪れている。中でも十日町市猿倉の美佐島駅は、はくたかが高速で駆け抜けるトンネル駅とあって、迫力ある通過の様子を体験、記録しようと、ファンが押し寄せている。

 地上の駅舎から階段を下りた先で、数人が、ホームと待合フロアを仕切る金属扉の小窓にカメラを向けている。はくたかがトンネルに入ったことを示す静かな風の音が、次第に大きくなる。数分後、時速160キロの光がわずか数秒で通過。甲高い音とともに、扉から漏れる風圧が待合フロアにも伝わってくる。

 トンネル内の駅は、JR北陸線の筒石駅(糸魚川市)や上越線の土合駅(群馬県みなかみ町)などもあるが、ホーム内外を金属製自動ドアで厳重に仕切った駅は珍しい。開業前の試運転ではくたかが通過した際、風圧で駅舎の窓ガラスが割れたため、設計変更して設置された。

 千葉県市川市の会社員、坂爪翼さん(22)は、6年前に初めて訪れて以来、約20回通い詰めたという。「特急がトップスピードで通過し、風の抜けるような音が聞こえるほかにない駅。はくたかがなくなるのは寂しい」と惜しみ、通過の様子をビデオカメラで録画していた。

 十日町市内には、信号場と呼ばれる行き違い設備がトンネル内に3カ所ある。通過待ちの普通列車から、高速で走り抜けていくはくたかを見るために乗車するファンも増えているという。

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