昭和初期の仏閣型駅舎などを写した約60枚が並ぶ写真展

昭和初期の仏閣型駅舎などを写した約60枚が並ぶ写真展

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長野駅、100年分の思い出 「仏閣型」など写真60点

信濃毎日新聞(2015年3月3日)

 明治から平成にかけての長野駅(長野市)周辺の風景を集めた「駅前を見つめて一世紀、長野駅前思いで写真展」が、同駅前の商業ビル「ウエストプラザ長野」5階で開かれている。北陸新幹線(長野経由)金沢延伸開業を記念し、近隣の商店主らでつくる協同組合ナガノ駅前センターが主催。約60点の写真に多くの人が懐かしそうに見入っている。

 同センターの組合員らから集めた写真は、仏閣型の重厚な旧駅舎や周辺の商店街の様子が中心。仏閣型になる前の明治期の駅舎や戦時中の消火訓練、多くの人でにぎわう1988(昭和63)年の「びんずる祭り」などが並ぶ。

 1日は、写真展に合わせて同センターが企画した「長野駅前思いでエッセイコンクール」の表彰式を開催。最優秀賞を受賞した伝田忠子さん(73)=長野市上松=は、54年前に就職試験を受けるため故郷の茨城県から長野駅に下り立った思い出をつづり、「新しい駅も便利でいいけど、昔の情緒ある駅舎が懐かしい」と話していた。

 14日の延伸開業を控え、善光寺口駅前広場整備などは追い込みの時期。協同組合ナガノ駅前センターの中島克文理事長(59)は「会場からは新しい長野駅が一望できる。写真と見比べて、長野駅の未来について考えてみてほしい」と話している。

 写真展は22日までの午前10時〜午後6時。入場無料。

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