夕日とジャズを楽しむ「東尋坊夕陽ハートカクテル」。カップルなどが訪れイメージアップにつながっている=2014年9月20日、福井県坂井市三国町安島

夕日とジャズを楽しむ「東尋坊夕陽ハートカクテル」。カップルなどが訪れイメージアップにつながっている=2014年9月20日、福井県坂井市三国町安島

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東尋坊で自殺者減る? 「イメージ向上策が成果」

福井新聞(2015年3月5日)

 福井県坂井市三国町の東尋坊周辺での昨年1年間の変死体認知件数は7件で、過去5年間に比べおよそ半数に減ったことが、坂井西署のまとめで分かった。警察や関係機関、地元住民らによる積極的なパトロールの効果で、自殺者が減っていることがうかがえる。イメージアップのための各種取り組みも功を奏しているといえそうだ。

 東尋坊は高さ約25メートルの断崖が1キロ以上続く海岸。国の天然記念物、名勝に指定されており、年間110万人以上が訪れる県内有数の観光地となっている。一方、坂井西署によると、周辺で見つかった変死体認知件数は2013年までの10年間で182件。パトロールや看板設置などを同署や地域住民らが行い、同署に保護される自殺企図者は年々減ってきたものの、根絶には至らない現状があった。

 同署の09~13年のまとめでも、変死体認知件数は年間13~17件で推移していたことから、地元住民らでつくる坂井西署協議会が昨年9月、一層の自殺防止対策推進を同署に提言。消防や福井海上保安署、市など関係機関合同のパトロールや情報共有を進めた。過去5年に変死体が見つかった曜日、時間帯、場所、月別の推移などの分析結果や自殺企図者の保護状況などを元に、青色回転灯装備車のパトロールについても日時、エリアを見直した。

 同署は、変死体認知件数の減少は、こうした成果の表れとみている。同協議会の見崎信博会長(69)は「照明の設置、雑木林の整備なども進み、東尋坊は明るいイメージになってきている」と話す。

 イベントで東尋坊のイメージアップを図る取り組みも進む。あわら・三国広域観光推進協議会は06年から、眺望を生かした「東尋坊夕陽(ゆうひ)ハートカクテル」を開催。12年からは、地元有志らの実行委員会による「東尋坊愛のマラニック」が開かれ、悲恋の伝説に基づいた「愛の岬」とアピールしている。三国観光協会の小針悟会長は「取り組みが徐々に成果を上げているのではないか。東尋坊は、希少な岩肌や雄大な日本海を楽しむ場であってほしい」と話している。

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