特急「はくたか」をカメラに収める鉄道ファン=富山市野田

特急「はくたか」をカメラに収める鉄道ファン=富山市野田

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"撮り鉄"全国から続々 JR北陸線特急惜しむ

北日本新聞(2015年3月7日)

 JR北陸線の県内区間の運行終了まであと1週間。「はくたか」や「北越」など、北陸新幹線開業とともに姿を消す在来線の特急列車を撮影しようと、"撮り鉄"と呼ばれる全国の鉄道ファンが続々と県内に集まっている。6日も県内外の愛好家たちが、沿線の撮影スポットでラストランを間近に控えた勇姿をカメラに収めていた。

 北陸新幹線開業に伴い13日で「はくたか」「北越」が廃止され、「サンダーバード」「しらさぎ」は県内に乗り入れなくなる。立山連峰を望む富山市野田の常願寺川左岸では正午ごろ、約30人がカメラの三脚を並べ、列車が通過するたび一斉にシャッターを切った。

 「立山を背に走る姿が魅力」。富山市四方の中川一男さん(70)は、「来週は天気が崩れる予報で、この週末がラストチャンス。最後の写真を宝物にしたい」と話した。

 富山市出身で現在は広島市に住む橋本直行さん(66)は、特急の写真を撮るため4日に帰省。12日まで滞在し、県内の北陸線沿線を巡る予定で、「はくたかやサンダーバードが古里を走る姿を記録として残したい」と言う。奈良県生駒市の会社員、原田宗和さん(46)は、会社を休んで駆け付けた。「新幹線は便利だが、あまり風情がない気がする」と話し、姿を消す在来線特急を惜しんだ。

 JR富山駅のホームでも、朝から鉄道ファンがカメラを構えていた。特急列車が入線してくる瞬間を撮影していた大阪府豊中市の会社役員、河塚憲明さん(41)は、富山とサンダーバードに思い入れがあるという。4歳のとき、父と特急「雷鳥」に乗って富山を訪れ、黒部ダムを観光した。直後に父が他界し、最後の父子旅行になった。「サンダーバードが富山に来なくなることを知り、いてもたってもいられなくなった」と夢中でシャッターを切っていた。

 入善町の男性会社員(60)は、大好きだという赤色のラインが入ったはくたかを撮影。新幹線開業で在来線特急がなくなることを知り、昨年夏ごろから撮影を始めた。「最近になって特急の魅力に気付いた。見られなくなると思うと寂しい」と話した。

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