福井鉄道が昨年導入した、ドイツ製車両「レトラム」の今春の運行が７日、福武線で始まった。白と黄色の鮮やかな車体が薄曇りのまちに彩りを加えた。

　レトラムは１９６５年製の２両１編成で、丸みのあるデザインと縦に並んだ前面ヘッドライトが特徴。春の運行は６月１４日までの土日祝日に越前武生―田原町と、田原町―赤十字前間の折り返しの合わせて２往復を走らせる。越前武生―赤十字前間を走るのは初めて。

　この日の"始発"で越前武生から田原町まで祖母と乗った、越前市府中３丁目の飯田琳太郎君（５）は「（ドイツ語で書かれた）看板がかっこいい。乗り心地もよかった」と笑顔で話していた。

　３月１４、１５の両日は福井駅前電車通りでイベントが開催されるため福井駅前電停を経由しない。