宇野重吉さんの功績をたたえる「演劇碑」の案内板を設置した実行委メンバーら=10日、福井市太田町

宇野重吉さんの功績をたたえる「演劇碑」の案内板を設置した実行委メンバーら=10日、福井市太田町

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故宇野重吉さんの演劇碑 案内板で分かりやすく 福井市文殊地区

福井新聞(2015年3月11日)

 福井市文殊地区出身の名優で演出家の故宇野重吉さんの功績をたたえる演劇碑への案内板が10日、碑がある同市太田町の平乗寺周辺に取り付けられた。

 碑は1980年、宇野さんが創立した劇団民藝の30周年を記念し、宇野さんの実家・寺尾家菩提(ぼだい)寺に建てられた。当時宇野さんは66歳だった。「新劇 愉(たの)し哀(かな)し」と自筆の文字が刻まれている。

 碑が道路から見えにくい場所にあることから、文殊公民館と地元住民グループが企画する宇野さんの生誕100年記念事業の一つとして案内板を設けた。同寺北西側の道路沿い。縦18センチ、横60センチの板に「宇野重吉演劇の碑」と記し、英語表記も添えた。

 この日は雪が舞う中、同事業実行委メンバーら8人が集まり、ささやかな除幕式が行われた。神埜昭邦住職(64)が幕を引き、設置を祝った。

 神埜住職は「碑は宇野さんが望んだ場所に建てたが、分かりにくかった。生誕100年の機会に皆に知らせる看板ができ、宇野さんの気持ちに応えることができた」と喜んだ。実行委員長の吉村登さん(79)は「宇野さんの碑に多くの人が親しんでくれれば」と話していた。

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