北陸新幹線建設の歩みをまとめた四方さん

北陸新幹線建設の歩みをまとめた四方さん

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北陸新幹線建設、半世紀のあゆみ 塩尻の元教員男性が本に

信濃毎日新聞(2015年3月11日)

 塩尻市広丘野村の元教員四方(しかた)荘一さん(74)が、14日の北陸新幹線(長野経由)金沢延伸開業を前に、建設構想やルートの変遷など半世紀の出来事をまとめた本「北陸新幹線・金沢延伸開業」を作った。各区間の工事内容などを年代順にたどっている。

 北陸新幹線は1965(昭和40)年に富山県砺波(となみ)市の砺波商工会議所会頭が提案したことが発端と紹介。67(昭和42)年に同県が発表したルート案は北アルプスをトンネルで貫き大町市と富山県を結ぶ構想だった。技術的に困難なため現在のルートになったことなどを、自作の概念図を交えて説明している。

 路線の一部のレール幅が在来線と同じ「スーパー特急」方式が示された後、「フル規格」に変更になった経緯や、新幹線開業後の経済波及効果についても記載している。

 四方さんは長野新幹線が開業した1997年ごろ執筆を開始。鉄道愛好家団体の会報や、県発行の「北陸新幹線ニュースレター」といった資料を基にした。四方さんは「開業までの歴史の変遷を知ってほしい」としている。

 A4判303ページ。残部があり、希望者に2千円で譲る。問い合わせは四方さん(0263・53・4587)へ。

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