「芦原温泉にお越しを」と呼び掛ける女将の会のメンバー=あわら市の温泉旅館「べにや」

「芦原温泉にお越しを」と呼び掛ける女将の会のメンバー=あわら市の温泉旅館「べにや」

福井県 あわら・坂井 北陸新幹線 温泉

芦原温泉女将全員が唎酒師 北陸新幹線観光客もてなし

福井新聞(2015年3月13日)

 「おもてなしの心を形に」―。福井県の芦原温泉旅館協同組合女将(おかみ)の会が取り組んできた活動のコンセプトだ。2年前に日本酒のソムリエ「唎酒(ききざけ)師」の資格取得に挑戦し、勉強会や蔵元見学を重ねて13人全員が見事に一発合格した。

 全国の温泉街でも例がなく、話題性は十分。北陸新幹線金沢開業が近づくにつれ、県内外のマスコミからの電話が鳴りやまず、「取材の対応だけで手いっぱいです」。女将の会の伊藤昌代会長はうれしい悲鳴をあげる。活動の成果が実を結びつつある。

 女将たちの熱意はとどまらず、地酒造りにも挑戦。昨春の田植えから始まり、稲刈り、酒の仕込み、初しぼりまですべて初体験で、オリジナルの日本酒「女将」の完成にこぎ着けた。

 女性らしい甘く香り豊かな味わいで2千本限定。専門的な知識とともに振る舞われる地酒に温泉客の反応は上々。伊藤会長は「このお酒が首都圏のお客さまの呼び込みのきっかけになれば。将来的にあわら市の財産になるよう発展させたい」と意欲をみせる。

 曹洞宗大本山永平寺で精進料理や禅の心も学び、昨秋から精進料理をアレンジしたメニューも提供している。

 「トップタレント」「大きな観光資源の一つ」。女将の会を、あわら市の橋本達也市長はこう表現する。北陸新幹線の県内延伸も見据えて、さらなるおもてなしの機運醸成に向け、女将たちへの期待は高まる。

 ■  ■  ■

 北陸新幹線金沢開業で、福井まで足を延ばしてくれる観光客はきっと増えるはず。おもてなしの輪をもっと広げて、お客さんにすてきな思い出をつくってもらいたい-。普段から多くの観光客と触れ合う人たちは、どんな気配り、心配りをしているんだろう。福井を旅する人のために尽力しているプロの心を聞いた。

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