上越妙高駅近くに立てられた歓迎ののぼり旗=12日、上越市

上越妙高駅近くに立てられた歓迎ののぼり旗=12日、上越市

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北陸新幹線 建設17年 14日開業 長野-金沢間

新潟日報(2015年3月13日)


 上越地方と首都圏、北陸を結ぶ北陸新幹線の長野-金沢間があす14日、開業する。1998年に長野-上越間がフル規格で着工してから17年を経て、上越地方に新たな交通の動脈が誕生する。新幹線開業は2011年3月の九州新幹線(博多-新八代間)以来4年ぶり。沿線地域では開業に向けたイベントの準備が進み、歓迎ムードも高まっている。

 1982年に開業した上越新幹線に次いで本県2本目となる北陸新幹線は、東京-上越妙高間を乗り換えなしで最速1時間46分で結ぶ。速達型「かがやき」は県内の上越妙高(上越市)、糸魚川(糸魚川市)の両駅を素通りするが、停車型「はくたか」はすべてが止まる。

 北陸新幹線は73年に整備計画が決まった。オイルショックや国の財政難などの影響を受け、計画は一時凍結された。長野五輪前年の97年に高崎-長野間が先行開業。翌98年に長野-上越間が着工した。

 北陸新幹線の開業で、全国の新幹線網は約2600キロ(秋田、山形新幹線は除く)に達する。これまでの路線は、主に太平洋側の都市を結ぶように整備されてきた。北陸新幹線は、上越新幹線などとともに太平洋側と日本海側を結ぶ重要な役割を担う。最終的には大阪まで延びる計画で、太平洋側で大規模災害が起きた場合の東海道新幹線の代替、補完機能も期待されるが、敦賀(福井県)から西のルートは決まっていない。

 北陸新幹線開業に伴い、北陸線、信越線の一部をJRから引き継ぐ「えちごトキめき鉄道」も14日開業する。新幹線駅や在来線駅では住民参加による開業イベントが企画され、新幹線時代の到来を祝う。

◎上越妙高駅周辺 のぼり旗から熱気

 悲願の開業を迎える上越地域の沿線各地では歓迎イベントの準備が進む。12日には上越市の市民グループが上越妙高駅近くに歓迎ののぼり旗を設置した。

 のぼり旗は「ここからはじまる。私たちの未来!」とプリントされ、花びらの中に地域住民の歓迎メッセージをあしらった。高田公園の桜やスキーなど上越地域の自然、観光をPR。「みんなの幸せを乗せて頑張って」など、地域の発展を新幹線に込めた思いもつづられている。

 新駅周辺地域の活性化に取り組む市民グループ「脇野田ゆかりの会」が150本を製作し、約15人が駅西口近くの道路約120メートルに設置した。

 脇野田ゆかりの会の稲葉摩利子代表(55)は「のぼり旗でいろいろな世代の声を紹介し、地域の熱気を伝えていきたい」と話した。

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