青柳さんやお客さん同士のにぎやかな声が絶えない「まちの駅 森の仲人 千の森」=長岡市浦

青柳さんやお客さん同士のにぎやかな声が絶えない「まちの駅 森の仲人 千の森」=長岡市浦

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いこうよ!まちの駅 「森の仲人 千の森」 緑豊か縁を生む空間

新潟日報(2015年3月13日)


 長岡市浦にある趣ある雰囲気を漂わせたまちの駅「森の仲人 千の森」。木々に囲まれた建物の中ではさまざまなカルチャースクールが開かれ、奥に併設されたカフェからは近隣住民らの談笑する声が聞こえてくる。

 越路地域にある「千の森」は、駅長で元長岡市職員の青柳忠浩さん(54)の長年の夢だった。「気軽に利用できる交流スペースを作りたい」という願いを持ち続け、隣家が売りに出されていることを知って購入。半年近くかけて改装を行い、2012年4月にオープンした。

 駅名には「緑は子どもから高齢者まで縁をつなげてくれる」などの思いを込めた。名前の通り、約千平方メートルの敷地にはサクランボやプルーンなどさまざまな木々が植えられ、株分けが可能な植物は申し出があれば分けてもらうことができる。

 駅ではホールやカフェのほか、和室やミニ図書室などを備える。スポーツからアートまで、20ほどのカルチャースクールを毎日のように開催。来館者が多彩な活動をする場として利用し、人と人との縁を生む空間にもなっている。

 カフェには平日でも、常連客が次々と訪れる。常連客の一人、同市浦瀬町の松本訓さん(61)は「マスター(青柳さん)はほかのお客を紹介してくれる」と新たな出会いを歓迎する。カフェでの出会いがきっかけで組まれたバンドもあり、「千の森」だけでなく市内のカフェやライブハウスなどでコンサートが開かれている。

 「ここで結ばれた人の輪がどんどん大きくなり、地域の活性化につながってほしい」と青柳さん。カフェのカウンターでコーヒーを入れながら、人と人の"仲人"役を務めている。

〈メモ〉駅では各種カルチャー教室のほか、教員経験者を講師に子どもたちが生きる力を身に付ける私塾も開かれている。貸しスタジオと部屋は1時間千円から。営業時間は午前9時~午後10時。カフェは午前11時~午後9時。不定休。問い合わせは、080(4085)1001。

<まちの駅> 「案内表示」「トイレ・休憩所」「案内人」「地域の情報提供」を備え、誰もが気軽に立ち寄れる出会いと交流の拠点。誰もが自由に設置することができ、「まちの駅連絡協議会」(東京都)が認定する。

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