越前がに漁が20日に終わるのを前に、福井県坂井市三国町と福井県越前町で14日、「感謝祭」が開かれた。カニ入り鍋の振る舞いやカニ汁の販売などがあり、大勢の来場者が今シーズン最後の冬の味覚を堪能した。越前町では15日も行われる。
坂井市三国町の三国魚市場では「三国温泉カニまつり感謝祭」があった。殻付きのカニやエビが入ったみそ仕立ての漁師鍋が午前と午後の2回、各300食が振る舞われた。30分ほど前から長蛇の列ができ、観光客らは熱々の汁で冷えた体を温めていた。
甘エビの刺し身600食も振る舞われたほか、越前がにや甘エビ、天日干しのアカガレイなどを販売。「うまいもん市場」にはカニずしや甘エビのから揚げのほか、酒まんじゅうやにたらし団子など三国名物も並んだ。
越前町厨の道の駅「越前」では越前かに感謝祭が開幕。昨年より水ガニを増量したカニ汁の販売が人気を集めた。1日500杯限定で、並んで手に入れた来場者はおいしそうに味わっていた。
越前がにの販売や、海産物を焼いて食べられる炭火焼きコーナーもにぎわった。子どもたちは同町のゆるキャラ「かに太郎」を作るバルーンアートなどに挑戦していた。
大阪府から訪れた林剛生さん(27)、近藤麻衣さん(27)は「カニ丼がおいしかった」と催しを満喫していた。15日も開かれる。