道元が禅の奥義を記した国宝「普勧坐禅儀」の複製=16日、福井県庁ホール

道元が禅の奥義を記した国宝「普勧坐禅儀」の複製=16日、福井県庁ホール

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道元記した禅の奥義 福井県庁で国宝複製を展示

福井新聞(2015年3月17日)

 曹洞宗の開祖、道元が禅の奥義を記した国宝「普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)」の複製の展示が16日、福井県庁ホールで始まった。書を通して広く人々に説いた座禅の意義、作法を今に伝えている。20日まで。

 北陸新幹線の金沢開業を機に福井県が誇る文化財を知ってもらおうと、県が企画した。今秋に福井県立美術館(福井市)で開かれる「大永平寺展」、世界に禅文化などを紹介するミラノ国際博覧会への福井県出展のアピールも兼ねている。

 普勧坐禅儀は、道元が宋での修行を終え、帰国した1227(嘉禄3)年に記した書を指す。実物として残るのは、帰国から6年後に書かれたもので、道元が開いた大本山永平寺(同県永平寺町)に所蔵されている。添付された寄進状などから1852(嘉永5)年ごろに江戸の鑑定家、古筆了伴(こひつりょうはん)により永平寺に寄付されたと分かっている。1952年3月、国宝に指定された。

 複製は福井県立歴史博物館(福井市)の所蔵で、実物と同じ長さ318・7センチ、縦28・8センチの巻物。文字が整然と並ぶ書物には、余念を交えず、ひたすら座禅する「只管打坐(しかんたざ)」が説かれ、両手の置き方や呼吸の仕方などが詳細に記されている。文字を書き加えた箇所もあり、訪れた人たちはじっくりと見入っていた。

 会場には、道元の図像や大正から昭和初期までの永平寺の写真も並んでいる。複製の展示は午前8時半~午後5時。

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