富山市八尾山田商工会女性部が、同市八尾町神通地区の見所を紹介した観光マップを作った。春に美しく咲く約800本のソメイヨシノのほか、ヒガンバナやシバザクラの群生地などを写真とともに掲載している。毛利禮子部長は「八尾の東の玄関口を盛り上げたい」と意気込んでいる。
過去の神通川本流と、河川改修によって東側に流れを変えた現在の本流に挟まれた同地区は、ソメイヨシノが植えられた全長約5キロの堤防に囲まれ、桜の名所として多くの花見客が訪れる。桜以外の見所をPRしようと、富山市八尾山田商工会女性部が、昨年秋から名所の"発掘"に取り組んできた。
地区を囲む桜並木の堤防にちなみ、観光マップには「神通回廊」というタイトルを付けた。地元農家のリンゴ園や三つある神社などを紹介している。ジョギングやサイクリング、ウオーキングのコースとして活用してもらおうと、トイレや公共施設の駐車場なども掲載した。
製作したA4判の観光マップ1500枚は地元の住民に配布するほか、飲食店などにも置いてもらう。来年度はこのマップをベースに新たな見所を載せた第2弾を製作する予定だ。毛利部長は「たくさんの人が神通地区を訪れ、地元がにぎわえばうれしい」と話している。