長野県 北陸新幹線

高崎―軽井沢、利用者85%増 北陸新幹線延伸から3日間

信濃毎日新聞(2015年3月19日)

 JR東日本と西日本は18日、北陸新幹線(長野経由)の延伸開業日(14日)から3日間の利用状況をそれぞれ発表した。1日当たりの利用人数は高崎―軽井沢間で前年比約85%増の約4万7900人。上越妙高―糸魚川間は約2万8千人で、前年の在来線特急(北陸線糸魚川―直江津間)の約3倍となった。

 JR東日本によると、高崎―軽井沢間を走る「かがやき」と「はくたか」の最上級座席グランクラスの乗車率は約87%。また、長野駅で新幹線に乗車した人数は3日間の平均で約7千人となり、昨年度年間平均の6623人を上回った。最も多かったのは15日の約8100人。県内で唯一の新駅の飯山駅は1日当たり約800人だった。

 延伸開業を県内経済の振興につなげるため、県や県内経済団体でつくる「新幹線延伸を活用した経済活性化協議会」などは、長野駅の新幹線乗車人数の目標を1日7100人、飯山駅を同1300人と設定しており、開業3日間の平均はこの目標に及ばなかった。

 JR西日本によると、上越妙高―糸魚川間の全体の乗車率は約48%で、グランクラスは約83%だった。

 JR西日本の真鍋精志社長は18日の定例記者会見で「大変いいスタートが切れた。一過性のものでなく定着して伸びていくよう、誘客に努力していきたい」と述べた。JR東日本長野支社は取材に「地域と一体となった取り組みを通して、利用者増加に努めていきたい」としている。

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