新幹線開業効果で来館者が増えている富山市郷土博物館

新幹線開業効果で来館者が増えている富山市郷土博物館

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新幹線効果で来館4割増 富山市郷土博物館

北日本新聞(2015年3月24日)

 富山城址公園内にある富山市郷土博物館の来館者が北陸新幹線開業後、前年同期比1・4倍に増加している。特に日曜の来館者が多いことから同館は、週末を利用して来県した観光客が帰りの新幹線に乗るまでの時間を利用し公園を訪れているとみている。

 2回の週末を含む3月14~22日の来館者数は、前年より532人多い1822人。2回の週末に加えて祝日も1日あった前年を大きく上回った。特に日曜の来館者は、15日は前年同期比3倍の337人、22日が1・5倍の436人と急増している。

 アンケートで来館のきっかけを聞いたところ、回答した15人中7人が「新幹線開業」を選んだ。館までの交通手段は徒歩、市内電車、自転車とさまざまで、JR富山駅からのアクセスの良さも訪れるきっかけになっているとみる。

 現在、同館では北陸新幹線開業を記念した特別展「都市"富山"の四〇〇年」を開催。加賀藩2代藩主前田利長によって整備された城下町・富山が売薬業の成長により「薬都」として発展した歴史を紹介。その後の神通川の河道変更や戦後復興により大きく姿を変えたことを伝えている。

 22日に滋賀県から北陸新幹線を利用して来県し、同館を訪れた石井利宣さん(47)は「歴史に関心があり、城址公園を散策に訪れ来館した。資料が多く、分かりやすかった」と話した。浦畑奈津子学芸員は「観光客に富山に興味を持ってもらうきっかけとなればうれしい」と話している。

 特別展は5月10日まで。4月5、19日、5月10日の午後2時から解説会を行う。

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